「実食!」「‥‥参りました」と言う人について。
2週間まえくらいだったでしょうか。
「食わず嫌い王決定戦」を
たまたまテレビで観ました。
(ずいぶんと「水」っぽいですね)
コーナーのあたまから観ていて、
1品ずつ「大好物」を食べていくわけですが、
‥‥わかるんです。
つまり、その、
「あ、この人、これ嫌いだな」
というのを食べた瞬間に感じました。
そして、やはり結果は、ぼくの予想どおり、
水谷豊さんは「ケジャン」が苦手で、
水原希子さんは「羊のチーズ」が苦手だった。
(水原さんの勝利でした)
たまたま今回だけかもしれません。
台本どおりかもしれません。
でも、ボーっと観ていましたが、
たしかな根拠のようなものがありました。
それは、
「美味しそうに食べていた」
ということ。
(俳優・女優さんだから? )
嫌いなものを食べるから、
それを隠すためにすこしだけ「嘘」をつく。
マイナスだったものを0にすればいいのに、
それ(苦手であること)を意識しすぎて、
0ではなくプラスになってしまう。
こういうこと、普段の生活でもある。
話はすこしだけ変わりますが、
昔、どこかで聞いたこんな話。
「あなたの強みはなんですか?」と
ある人に尋ねたとき、
みずから答えたその「強み」は、
実はその人にとっての「弱み」である、と。
逆説的で「ホンマかいな」なのですが、
ぼくは、わりとその通りだと思っています。
たとえば、かのイチロー選手に
「野球におけるあなたの強みは?」と訊くと、
ぼくたちは「足が速い」とか
「肩が強い」とか「打撃がうまい」
という答えを期待するかもしれない。
でも、本人にとっては
そんなの「あたりまえ」すぎて、
もっと意識的に克服しようとしている、
「日々のコンディショニング能力」と
答えるかもしれないということ。
‥‥あれ。わかりづらいですか。笑
もっとストレートに表現すると、
あんまりお金を持っていない人ほど、
「お金があるように見せる」し、
あんまり若くて綺麗じゃない人ほど、
「ワタシって若くて綺麗でしょ」と
アピールする傾向がある、ということ。
今のじぶんに100%満足している人なんて、
そうそういないと思います。
だからこそ、実際のじぶんとはちがうけど、
「こう見られたい」という欲がわいてくる。
「食わず嫌い王決定戦」を観ながら、
そんなことを考えていました。
それはさておき、このコーナー、
「王決定戦」というわりには、
いつ「王者」が決まるのでしょう?
『笑点』の「座布団」とおんなじで、
とくに枚数(1位決定)には興味がない、
ということなのかなー。
(たしかに、よしたに。)