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たしかに、よしたに。

あんな人やこんな人について、考えたことを書きます。すこしでも「たしかに」となりますように。(よしたにごろう)

「あら、アナタも朝型なんですね」と言う人について。

とある出版社の社長の本を読んだ。

 

なんでも、彼は毎晩の会食があっても、

かならず2次会までは行かずに早く寝て、

早朝5時に起床しているのだという。

(「カラオケに行く奴は愚の骨頂」だそうです)

 

「早朝は静かで集中できるし、
 メールもこないし、電話も鳴らない。
 だから、みんなも早起きすべきである。」
 
そのような主張が書かれていた。
 
ん‥‥?いや、ちょっと待て。
 
途中まではわかる。
 
たしかに早朝は静かかもしれないが、
みんなにオススメしちゃいけない。
なぜなら、みんな朝型になったら、
メールも電話もきてしまって、
「静か」でなくなってしまうだろう。
 
ところで。
社会で生きていると、よく出くわすのが、
この「朝型自慢」をしてくるタイプの人。
口癖は、「あら、あなたも朝型ですか?
朝型ってホントいいですよね〜」である。
 
「早起きは三文の得」というくらいですし、
ぼく自身も早起きの清々しさは
よくわかっているつもりです。
 
でも、あえて「自慢」と書きたくなるような
「朝型の俺たちってすごいよな」オーラは、
なんなのだろうか、と考えてみた。
 
「みんな、ほんとうはできるはずのに、
 できていないことを俺はやってるぜ」
 
そんな心理があるのではないでしょうか。
 
たとえば、ダイエット(体重を落とす)なんて、
やりかた(HOW)は、とってもカンタンです。
極端な話ですが、運動なんてしなくたって、
30万円もどこかのジムに払わなくたって、
1日にサラダ1皿しか食べない生活をしていればいい。
揚げものとアイスクリームを食べないで
毎日腹筋を1000回すれば、たちまち
お腹はヘコんでいき、割れるにきまっている。
要するに、消費エネルギー量が、
摂取エネルギー量を上回れば、
やせていくに決まっているんです。
 
でも、やっぱり、美味しいお肉を食べたいし、
ときにはハーゲンダッツだって食べたい。
そして、人間は、基本的には、
なまけて生きていきたい。
 
つまり、頭で『HOW』をわかっていても、
それを実際に行動にする『DO』は別なんですね。
 
朝型自慢している人は、
ダイエットが成功した人と
おなじ心理にあるのもしれません。
 
さいきん、ありがたいことに、
仕事を通して「すごい」と言われる
いろいろな業界の人にお会いしていて、
みなさんの共通点は、これに尽きる。
 
つまり。
 
やってることはシンプルだけれど、
ただ、それをやりつづけている人が
頭ひとつ抜きん出ている。

これは、震災後からでしょうか。
「できることをしよう」という言葉を
あちこちで見聞きしていて、
この言葉の意味を理解できずにいました。
できることしかしなかったら、
人間は成長しないじゃないか、と。

でも、ここのところ気づいたのは、
「できるのにしていないこと」が
いかに多いか、ということ。

さぁ。まずは、朝型になって
「あら、あなたもですか?」と言うことから。

 
(たしかに、よしたに。)