「愛し合ってるかい?」と歌う人について。
・たとえば、学生ではあるけれどプロ棋士の藤井四段は、1日のどれくらいの時間を将棋につかっているのだろう。それを「働きすぎ」と止められる人はいるだろうか。
仕事と死生観がつながる時代になっている。今こそ赤塚不二夫さんの「これでいいのだ」の思想が必要になっているんじゃないか。はじめに「死生」があり、その上に「人生」があり、その上に「家族」があり、その上に「仕事」がある。「仕事」は、決して最上位の概念じゃない。
・小林麻央さんの死から、ずっと命について考えている。じぶんの命は、じぶんだけのものじゃないということ。亡くなっていったご先祖さまたちがつないでくれた命のバトンを受けて、いまここに生きているということ。歴史上に、じふんは、じぶんひとりしかいないということ。なんのために、じぶんの命を使うのかということ。じぶんの命は、じぶんだけのものじゃないということ。
・はじまりからおわるのではなく、おわりから、はじまる。死ぬために生きるのではなく、生きるために死ぬ。逆説的だけれど、これこそが、本質的なのかもしれない。
死ぬときにのこるのは、どれだけ偉かったとか、どれだけお金をたくさん持っていたとか、そんなことじゃなくて、その人自身の「人柄」、その人の「命」であるように思う。
「なにで憶えられたいか?」という問いを、ドラッカーが本に書いていたっけ。そして、キヨシローは歌ってた。「愛し合ってるかい?」と。
(たしかに、よしたに。)