これぞまさしく「3度目の正直」。2011年、2015年と日本代表でありながらワールドカップのメンバー入りのチャンスを逃しつづけた男がいる。その男は、初の自国開催でのラグビーワールドカップ2019の日本代表31名についに選ばれた。31歳での初出場である。 あ…
「もしもし?ほんま最高!」 18年ぶりの日本一奪還を成し遂げた試合直後、神戸製鋼の真紅のジャージの15番を背負っていた男から、電話がかかってきた。 「ほんとうに、やったな!おめでとう!」と返したら、次に、彼はこう言った。 「ほんまええチームやろ?…
「関西弁じゃない漫才」として、当時、大学生だったぼくはえらく興奮していたことを覚えている。無愛想な男が徹底的にすっとぼけて、金髪のもう片方がずっとキレていた。 忘れもしない2007年のM-1決勝。敗者復活戦から這い上がってきた、すこし太っちょの2人…
日本のすべての「スタンドオフ」というポジションを選んでいるラグビーキッズたちは、「こ、‥‥これがスタンドオフか‥‥!」と、驚きとともに、よろこびとともに、悲しみも感じていたにちがいない。 世界中の誰もが認めるワールドクラスNo.1のスタンドオフ、「…
ラグビーワールドカップ2019™における国内12会場で唯一の東北開催地である岩手県・釜石市。ちいさな三陸沿岸のこの町は、2011年3月11日東日本大震災で大きな被害を受けました。それでも、このまちに希望をつくるために開催候補地に名乗りを上げて、スタジア…
「湘南ベルマーレ」の事務所は、平塚駅というところから歩いて25分ほどかかるので、タクシーを利用することが多いのです、が。 きのうも、その事務所で湘南ベルマーレの社長・水谷さんと「ベルマーレの顔」ともいえる遠藤さちえさんと、あれこれを決めるため…
老眼鏡をかけているくらいの年齢の人ならば、たいていの人が知っているようなラグビー界のスターがかつて存在していて、平尾誠二というお方なのですが、人から聞いたり本を読んだりしてこの人のことを知れば知るほど、男も女も惚れる人だったのだろうとわか…
・たとえば、学生ではあるけれどプロ棋士の藤井四段は、1日のどれくらいの時間を将棋につかっているのだろう。それを「働きすぎ」と止められる人はいるだろうか。 仕事と死生観がつながる時代になっている。今こそ赤塚不二夫さんの「これでいいのだ」の思想…
後輩であり親しい友人でもあるラグビー選手の布巻峻介とシュラスコを食べながら、ぼくの教えている高校ラグビー部の話題になった。 布巻 「学院(ラグビー部)はどうですか?」 ぼく 「おぉ、ちょっと、このビデオを観て」 (先週末の試合のビデオを見せる)…
Instagramに写真を投稿するOLも、大きな口を開けてワーワー泣く赤ちゃんも、なんだかやる気のない困った若手社員も、詩や音楽や絵を創造しつづけてきた芸術家たちも、世界になにかを発信してる人たちというのは、せんじつめていっちゃえば、 「オレのことわ…
あんまりラグビーを観に行かない人を連れて、ラグビーを観に行くと、申し訳ないきもちになることがある。その日は、朝から雨が降っていた。14時のキックオフに間に合うように、お昼すぎに家人と自宅を出た。これから、「サンウルブズ vs. ブルズ」の試合を観…
この時期になると、ぼくの指導している高校ラグビー部に、「新入部員」がやってきます。ほとんどが、中学までは野球とかサッカーとかテニスとかをやっていた子たちなので、まずは基本スキルである「パス」から教えなきゃなりません。ラグビーの指導の現場で…
ルイ・ヴィトンがフラグメントデザインとコラボする。さらに、いよいよ、ほんとうに、シュプリームともコラボする。ここまで聞いて「?」と読むのをやめてしまった人は、もうこの文章を読んでいないので、話をつづけさせていただきたい。シュプリームは、199…
「お供え物がヤクルトから ビールになりました。 いつも見守っていてくれて ありがとうねって伝えました」1月17日。原宿にある定食屋でサバの味噌煮を食べていたら、こんなことばがテレビから流れてきた。阪神淡路大震災で、当時1歳だった孫を亡くしたおばあ…
この冬いちばんの寒波がやってきた先週末。 「致知出版社」が主催する新春講演会にいってまいりました。 1200人以上の全国の『致知』の読者が恵比寿のウェスティンホテルに集合。 この、『致知』という雑誌は、王貞治さんや稲盛和夫さんをもってして「致知を…
「ほぼ日」に登場させていただきました。 わたしの好きなもの。 - ほぼ日刊イトイ新聞 よろしければご覧くださいませ。 「好きなものを自由に書いてください」 という課題(テーマ)だったので、 パッと思い浮かんだものは、 「ゴローズ」「ラグビー」 そし…
サンウルブズが「スーパーラグビー」で初勝利を飾った。 正午から会社の先輩の結婚式があり、おわってから外苑前にある秩父宮ラグビー場に駆けつけた。 席に着いたのは、後半10分頃。4点差で負けていた。が、まず会場の雰囲気のおどろいた。サンウルブズの開…
・ 『なんのために勝つのか。』 著者は、ラグビーW杯2015の 日本代表でかつてはキャプテンも務めた 廣瀬俊朗さん(東芝ブレイブルーパス)。 実はこの本、2年前の暮れから 廣瀬さんが書きはじめた内容だという。 ラグビー日本代表の大躍進を受けて、 どこか…
・「ハゲで笑いをとる」 テレビなどのお笑い番組で、 そんな表現が増えている気がする。 気がする、だけで、たんに、 いま売れている芸人さんが みんなハゲているだけかもしれない。 もちろん、昔から「ハゲの笑い」はあった。 「変なおじさん」は、頭のてっ…
「ルールがわからない」 ラグビーを日本で普及させるときに、 大きく立ちはだかっていたこの壁。 それはもうドバイの建築物くらい高かった。 でも、そんなの関係なかったことが 今回のワールドカップで証明された。 そりゃそうだ。 野球をはじめる少年は、 …
Rugby World Cup 2015 ラグビーについての戦術的な、 マニアックな批評をするつもりは もうとうございません。 というより、できません。 それは、ぼくよりもずっと専門的に、 ラグビーの最先端を学んでいる人や、 スポーツの批評を職業とする人たちに お任…
羽田圭介。この名前をみてピンとくる方、いらっしゃいますか。芥川賞の「もうひとり」です。彼に想いを馳せる日々です。ちなみに、うちの母が電話で「ピースまたきちって芸人さんなの?」と言っていました。* * * *つい先日、大阪に本社のある クライア…
どうでもいいことを書こうと思う。 しかも、3つも書こうと思っている。 「どうでもいいわ!」とツっこまれても、 「だから言ったじゃないですか」と、 冷静沈着にお答えしたいと思う。 まるで弁護士・北村晴男のように。 ・「クマ太郎」というキャラクター…
アパレルショップの 店員さんの「接客」が苦手、 という人は多いように思う。 「どうぞごらんくださいませ〜」 (いや、言われなくても見るから) 「それ、ほかの色もあるんで」 (この色が気に入ってるんですけど) 「新品のもお出ししますよー」 (いざ買…
とある出版社の社長の本を読んだ。 なんでも、彼は毎晩の会食があっても、 かならず2次会までは行かずに早く寝て、 早朝5時に起床しているのだという。 (「カラオケに行く奴は愚の骨頂」だそうです) 「早朝は静かで集中できるし、 メールもこないし、電話…
時計の針は22時をまわっていて、 最寄駅の「辻堂」を往復する 送迎バスはすでにおわっていた。 その日、「湘南T-SITE」に来ていたのだが、 駅までは歩いて30分くらいかかるというので、 タクシーを呼んでもらうことにした。 「さっきタクシー手配したときは…
2週間まえくらいだったでしょうか。 「食わず嫌い王決定戦」を たまたまテレビで観ました。 ゲストは、水谷豊さんと水原希子さん。 (ずいぶんと「水」っぽいですね) コーナーのあたまから観ていて、 1品ずつ「大好物」を食べていくわけですが、 ‥‥わかるん…
iPhoneのアプリをながめてみる。 「LINE」 「メール」 「Gmail」 「メッセージ」 「メッセンジャー」 どんだけ「メッセージ系」あるのよ。 ほかにも、Twitterのメッセージや 会社のチャットメッセージなども、 ある人にはあるのだと思います。 ちょっと多す…
『セッション』という映画を観た。 ところで(いきなりですが)、 ぼくには、映画を観ているときならではの 「クセ」みたいなものがある。 「どうしてこの映画をつくったんだろう?」 この問いの答えを、常に考えてしまう。 本を読んだり、音楽を聴いたりす…
さぁ、やってきた。 休日の朝から拡声器を使って 大声で自分の名前を連呼する人々が あちこちで現れる季節。 そう、「選挙」である。 都内では選挙カーがワーワー騒ぎ立てていて、 たしかにすこしイラっとするときもあります。 しかし、彼ら(彼女ら)も、あ…