たしかに、よしたに。

あんな人やこんな人について、考えたことを書きます。すこしでも「たしかに」となりますように。

街にいる有名人について。

どうでもいいことだけれど、
街でよく有名人を見かける。
 
ぼくのオフィスは表参道にある。
土地柄見つけやすいということもあるが、
おなじ場所でおなじように過ごしている
まわりの社員よりも、圧倒的に、出くわす。
 
タクシーから降りてきたオノ・ヨーコさん、
美容整形外科から出てきたAKB48のとある子、
散歩していた藤原基央さん(BUMP OF CHICKEN)、
スーパーでカートを押す眞鍋かをりさん、
横断歩道を渡るおすぎとピーコのどっちか、
だいたい信号待ちしている井上公造さん、
コンビニから高級車に乗り込む庄司智春さん(品川庄司)、
ラーメン屋でレミオロメンのボーカル(名前なんだっけ)‥‥。
 
アイドル、女優、俳優、芸人、
ミュージシャン、クリエイターまで。
「おれはフライデーの記者か?」
とさえ思うほど、ここに挙げられないくらい、
実に多くの著名人をよく見かける。
 
なんでだろう、と考えてみた。
 
「いるんじゃないかと思っている」
 
これに尽きるように思う。
 
サンタクロースとおなじで、
「いる」と信じていれば、
プレゼントは枕元にやってくる。
 
逆の言い方をすると、
「どうせいないだろう」と思っていると、
ほとんど発見できない。
 
街を歩く人をよく見てほしい。
スマホを見たり、横にいる人と話していたり、
電話をしていたり、足元を見ながら歩いていたり。
私たちは、けっこう、
「周囲を気にしがら歩いていない」。
そんなことに気づく。
 
「今日も誰かいるんだろうなー」
と、目のまえを通りすぎる人の
ひとりひとりの顔やしぐさを気にしてみる。
それだけで、わりと身近に
「あの人」はいるかもしれない。
 
ぼくは、街を歩く人のファッションを見て、
「どんなモノが流行っているのか」を
チェックするクセがある。
だから、よく、「あ」と気づくのだと思う。
 
有名な人(特にクリエイター)は、
こだわりのあるいいモノを身に付けている。
(決して「高価なもの」という意味ではない)
だから、服や靴やモノを見て、
「おっ、コレは」と思って顔を見ると、
「あ、やっぱり」と思うことが多い。
 
しかし、1度だけ例外の人物がいた。
 
高級ファッションブッティックが並ぶ
表参道の並木道を歩いていると、
薄汚れたベースボールキャップを被り、
ぼろぼろのジーンズに、
日に焼けたダボダボのシャツを着た男性が
向こうから歩いてきた。
その容姿は明らかに
かの表参道に似つかわしくない。
 
驚いた。

 

小沢征爾さんである。
 
 
 
「世界のOZAWA」は、
ハッキリ言って(スイマセン)
絵に描いたような浮浪者であった。
 
ホンモノが行き着く先は、
外見とかじゃないんだなー。
「ほかとはちがう雰囲気」という意味で、
「オーラ」はあったけれど。
 
 
(たしかに、よしたに。)