インタビューを受ける人について。
「お供え物がヤクルトから
ビールになりました。
いつも見守っていてくれて
ありがとうねって伝えました」
1月17日。
原宿にある定食屋で
サバの味噌煮を食べていたら、
こんなことばがテレビから流れてきた。
阪神淡路大震災で、
当時1歳だった孫を亡くしたおばあちゃんの
インタビュー映像だった。
このおばあちゃんにとって、
1歳だった孫がどんな存在であったのか、
いま、どんなきもちで暮らしているのか、
どれくらいの月日が過ぎているのか‥‥
このひとことに、
それらすべてが表現されていて、
多くの人の共感を生むことばだと思った。
どんな小説家やコピーライターが、
「気の利いたことば」を書いても、
「ほんとうに思っていること」には、
絶対にかなわないなぁと思った。
おばあちゃん、
心を揺さぶることばを
ありがとうございました。
ひ孫の顔を見るまで、
長生きしてくださいね。
ご冥福をお祈りいたします。
(たしかに、よしたに。)