サンドウィッチマンという人たちについて。
「関西弁じゃない漫才」として、当時、大学生だったぼくはえらく興奮していたことを覚えている。無愛想な男が徹底的にすっとぼけて、金髪のもう片方がずっとキレていた。
忘れもしない2007年のM-1決勝。敗者復活戦から這い上がってきた、すこし太っちょの2人組。
「目のとこに材木‥‥」「モザイクね!」
「らっというまに終わりますんで」「けっこうかかりそうじゃねぇかよ!」
「このアンケート何で知りましたか?」「お前だよ!」
「カレーかホワイトシチューだよ」「ちょっとなに言ってるかわかんないです」
準決勝のあと、審査員の島田紳助さんの「もう1本あったら優勝やけど、絶対ないと思うわ!」に見たことのない太っちょの男ふたりは「ほんっとにないんです」。司会の今田耕司さんの「あるやんー!!」に「もうネタないんです」。会場もあったまっていた。
決勝のネタは、「ピザの出前」だった(ネタはあった)。
「すいません、ちょっと迷っちゃって」
「迷うって、道一本だろうがよ」
「いや、行くかどうかで迷っちゃって」
「はい、じゃあ500円な」
「20円のおつりです」
「500円じゃねえのかよ!」
‥‥天才かよ、と思った。
優勝が決まった瞬間、その太っちょ2人組はずっと抱き合っていたのも印象的だった。テレビの世界ではご法度とされる、カメラにおしりを向けながら。ずっと苦労してきたんだろう。
そのあと、大学ラグビー部が年に一度やっているファンとのお祭りの出し物で漫才をやったときに、ぼくは「サンドウィッチマン スタイル」の漫才をやった(テーマは「ラグビー」)。日本語のおもしろさに興味を持っていた頃だから、真似してネタをつくるのも面白かった。
そんな昔から憧れていたサンドウィッチマンさんのラジオに、ゲストとして呼んでいただき、おふたりとたくさんお話できて、富澤さんご本人に、会話の流れの中でホンモノの「ちょっとなに言ってるかわかんないです」も言ってもらえた(思わず「ありがとうございます‥‥!」と言ってしまった)。
知っている人にはあんまり聴いてほしくないのがホンネです(恥ずかしいので‥‥)。が、ラグビーの魅力についてサンドウィッチマンさんとたくさん話してきたので、ちょっとでもラグビーの面白さが世の中に伝わるといいなぁと思います。感想のメールも送ってもらえると、少ない人数でもラグビーを愛してくださっている優秀なスタッフのみなさんも、きっとよろこんでくれると思いますので、ぜひよろしくお願いしますー!
→ rugby@tbs.co.jp
TBSラジオ『サンドウィッチマンのWe Love Rugby』
11.6 火~11.9 金 17:50-18:00(1週間のゲストです)
https://www.tbsradio.jp/rugby/
それはそうと、サンドウィッチマンさんのボケとツッコミを目の前でずっと見られたなんて、なんて特等席だったんだろうか‥‥。
(たしかに、よしたに。)